2009年03月の日記 |
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寄稿掲載中の「レインタクト」を終わらせていないのに気の早い、というか、先走りすぎな感じもありますが、水瀬のテキストフォルダには「新レイン」という題名のテキストと「レイン改」という題名のテキストがあります。 レイン改、というのは、今のレインタクトを今風にアレンジしていったもので、年代的な違いを整理したものです。 現レインタクトを書き始めた当時は携帯電話なんてなかったですし、諸々の部分で時代的なズレがあります。そういった点の調整をしながら、もともとある未熟な部分や設定としての矛盾をちゃんと整えた話をいつか書きたいと思って、考えなどを少しずつまとめているものです。 一方、新レインは、現レインタクトのコンセプトを継承しながら、舞台から何から一新したお話として、登場人物の行動次第で展開がまったく変わってくるという、ゲーム的な部分を意識しながら考えている物語です。 こちらのほうは、登場する少女たちや舞台の設定などは既にある程度出来上がっていて(思いついた事を忘れないうちにメモしているだけですが)それを見るたびに「書きたいなぁ」とか思っています 。 とはいえ、先にすべきは現レインの完結、ということで、続きとなります14幕は、近いうちに届けることができるように仕上げている最中です。遠くない未来には、続きをお読みいただくことができるのではないだろうかと思います。 13幕から間が空いてしまいましたが、もしも「楽しみにしています」というありがたい読者のかたがいらっしゃいましたらば、もう少しお待ちいただければ幸いです。 |
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日常生活において、何かを「教えて」と尋ねられることがある、ということは、その分野、方面に詳しい、と尋ねてきた相手に認識されている、という事である――――とするなら、わたしの詳しい分野は、パソコンとゲーム、ということになります。 とはいえ、私自身の自覚としては、そのどちらの分野の知識も中途半端であって、まるで詳しくない人からすれば知っているように見えても、専門的な知識を持っている人からすると、素人に毛がちょろちょろしている程度なんですよね。 でも、だからこそ「教えて」と尋ねられるのかもしれません。 あまり専門的すぎると、まったく理解していない人に対して教えようとした場合、うまく通じないことがあると思います。 PCにまったく詳しくない人、というのは、パソコンがどうやって情報を保存しているか、というところから分かりません。ハードディスク、といったってそれがどういう役割をしているのか、というところから分からないし、昨今のサービス合戦の流れからすると、どういう仕組みでインターネットに接続しているのかも分からないと思います。 いつの頃からか、ゲームショップでは「こちらは○○(機種名)のゲームになりますがよろしいですか?」と尋ねられるようになったのも、おつかいを頼まれた親が間違って購入することがないように、マルチプラットフォームのゲームを間違って購入する人がいないように、という配慮なのでしょうね。 ちなみにマルチプラットフォームとは、同じタイトルのゲームが複数のハードで発売されることですが「○○ってゲームはマルチだから〜」といって、伝わる相手ならば、ゲームについての事を教えて、といわれても、それは質問ではなく相談であることが多かったりするような気がします。 話が逸れてしまいましたが、何事も「自分の経験や知識がありすぎると、相手の求めている回答に到達しにくい」ということはあるんじゃないでしょうか。 「あの人は教えるのが上手い」というのは、知識や経験が豊富なのはもちろんですが、相手がどういう気持ちでいるのか、何を欲しているのかを汲むのがうまい、ということでもあるような気がします。 それは恋愛においても同じ事、かもしれません。 |
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数年更新していない読み物コンテンツに手を入れたいという気持ちは常日頃からあるわけですが、自分のところにあれこれと並べるよりも先に「レインタクト」を完結させるべきという意識があるために、自分のサイトのほうの読み物更新に関しては、わりと後手後手というか、後回しになっているのが現状です。 いわゆる百合、女の子と女の子による恋愛を書き始めてからそれなりに経ちますが、男女の恋愛話をまったく書かなかった、ということもなく、逆に男同士の恋愛を書いたこともあります。 そんな中で、自分のサイトに新たにお話を並べるとなったら、作品の内容はどういうものがいいのだろうか、と漠然と考えたりする機会もあって、そういう時は昔のネタをストックしているメモを見返したりもするのですが「これは改変して企画書にしてみよう」というようなものも結構あったりするので、選別するのも難しかったりします。 都合により「少女達のさえずり」本編内に含めることが出来なかった、ヒロインそれぞれのエピソード、というものがあるのですが、それをちゃんと形にすることが出来ればなぁ、という思いもあるにはあるのですが……どちらにせよ、まずはレインタクトにちゃんと完結してもらわないことには。 それにしてもレインタクトの原型が出来上がってからもう15年以上経っているわけで、あの頃生み出したキャラが、作品内での実年齢に追いつき始めたと考えれば、それはそれで感慨深いものがあったりします。 「既存作品の舞台や設定に頼っていないオリジナルキャラ」という条件でいくと、レインタクトの面々は私の中でかなり古参ですので、幸せにしてあげたいところです。 最後には、笑顔で。 それは、登場人物だけでなく、読んでいる人の心も同じ事。 |
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キトゥル、といきなり言われても、それがなんであるかと即答できた方は博識であると思われます。とはいえ、今はインターネットで検索をすれば大抵のことはすぐに分かるようになっていますので、ここで私が答えを焦らすことになんの意味もなかったり。 正解は「椰子の種類の名前」なんですが、この名前をどこで知ったのかというと「夢の中」なんですね。 喫茶店を経営する姉妹、という、いかにも「ああ、これはお話に使えそうだな」と目覚めてから思ってしまうような内容の夢を見たのですが、その喫茶店の名前が「プティ・キトゥル」というものでした。 一説によると、人間の夢の中に出てくる人物の顔、というのは、町中ですれ違ったりテレビで見かけたりと「一度でも見た事のある顔」を、無作為に選んでいるのだとか。 となれば、わたしもどこかのテレビか雑誌で、このキトゥル、という単語を見かけたことがあるのかも知れません。 わたしは比較的夢を見るほうですが、妙に印象に残る単語、とか、妙に印象に残る風景、というのはわりとあるようです。 その一例として、私には夢の中でしか行くことのできない街があり、夢の中の設定が違っていても、その町並みだけはたいして変わらずに存在している、というものがあります。 言ってみれば、夢を撮影する映画村、みたいなもんでしょうか。 夢の中で私自身がそれを意識していることもあれば、まったく気付かないこともありますが、目覚めると不思議と「またあの街に行ってたのか」という感想を抱くんですね。 もしかすると、あの街とまったく同じ街が現実の世界のどこかにあって、物心つく前だったり、わたしが忘れているだけで行ったことがあるのかもしれないし、今これを書いていること自体が夢であって、あの街に住んでいる私が本当の私かもしれないし――――と、ここまで飛躍してしまうと現実をおろそかにしてしまいそうで、怖くもありますが。 同じ舞台で続き物の夢を見ることもある私ですから、もしかすると、また夢で「プティ・キトゥル」に行くことがあるのかもしれません。 |
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