2011年04月の日記

MOONSTONE裏放送局第52回 と にゃあにゃあpart2
2011.4.21[Thu]
PrincessEvangile〜プリンセスエヴァンジール〜応援中!

7月発売予定のMOONSTONEの最新作「プリンセスエヴァンジール」の裏話が盛りだくさんの「MOONSTONE裏放送局」の52回目が配信開始されました。ツイッターでしか触れられなかったですが、51回もすでに配信されてますよよよ。

MOONSTONE裏放送局

普段よりもちょっぴり増量な裏放送局、その訳は恋純ほたる社長がいらっしゃったからでございます。7月発売予定の最新作「プリンセスエヴァンジール」の情報の他、ドリパ東京情報や通常コーナーなどなど、盛りだくさんの内容になっております。
ちなみに放送内でちょっと話題に出ていた事ですが「おやすみ前に妹にヌいてもらうCD・小春編/日和編/みちか編」に関しては、要望が多ければ通販含めて検討する、ということなので「ドリパ東京いけないよぅ、うわーんっ」という方は、涙を拭いてスタンダップして要望や問い合わせのメールを送ってみると、幸せな未来があるかもしれません。

ソレイユデコール! ベルエピーヌ! タンタトゥルセルパン!

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毎回デジカメのデータの中から適当に画像を貼ってますが、前回裏放送局の記事を書いたときに猫画像だったので、今回もやっぱり猫画像を貼ろう。
この猫はちょっと遠くまで出かけたときに見かけた猫で、あまり良くない天気だったけれど、うとうと…と、じつに良い感じでした。
撮影させてくれてありがとね。

このまえの答え と お知らせ と 鴨
2011.4.15[Fri]
ここんとこ、なんか作りてぇー という気持ちで、日々悶々と過ごしています。
候補は以下の3つ。
・静音小型PC(ケースを自作)
・フィギュア(ねんどろいどベースで改造)
・マーブルマシン(ビー玉がひたすら転がるオブジェ)

そもそも「なければ探せ」「探してなければ作れ」というプロセスを、どんなことにでも適用しがちな自分は、その結果として、PCを自作するようになったりとか、フィギュア作ったりとか、家庭用のジョイスティック作ったりとか、ケーキ作ったりとか、編み物してみたりとか、なんか意味のないオブジェ作ったりとかすることがあります。
ただし「それらが継続的な趣味か」と聞かれると、たぶんそうじゃない。自分という人間の履歴書の趣味の欄に、それらを書き込む事には躊躇してしまう。

先日、みるくさんのブログで「飽きっぽい凝り性」って言葉が出ていたんですが、それを読んで「ああ、そうねそうね」って思ってしまったぐらい、自分にもその言葉が当てはまるんじゃないかな、と思うのです。

例えばPCの自作に関して言えば、いままでに5〜6台は組んできたけれど、それじゃあ普段からPCの情報を気にしたり集めているか、というと、そんなことはないわけです。
「最近ちょっとPC重たいし前に作ってから3年ぐらい経つしそろそろ作ろうかな」という時に、最近の情報を集めて吟味し、納得のいくマシンを組み上げたら、そこで満足してしまい、その後は情報を集めなくなる。
つまり「満足いく自作マシンを作る」という目標にゴールしたらおしまい。
とても一過性な感じです。それはたぶん、趣味とは呼べない。

水瀬は自分でシナリオを担当した「少女達のさえずり」を含め、いくつかの作品でムービーを担当させていただきましたが、この「動画制作」に関しても「飽きっぽい凝り性」の部類に入ってしまうのだろう、と思います。
何故かと言えば、そもそも動画制作をしようと思い立った切っ掛けが「なければ作ろう」だったから。
自分自身が「こういう動画があったらいいな」と思い「それなら自分で作ろう」と思ったのが、学び始め、作り始めた切っ掛けなんです。
もちろん、作るのは今でも好きだし楽しいけれど、ずっと継続的に続けているかと言われると、本気で取り組んでいる方には遠く及びません。

でも、そんなふうに「飽きっぽい凝り性」な自分でも、文章を書く、ということだけは、ずっとずっと続けています。

初めて物語らしい物語を書いたのは小学生の頃でした。仕事で朝早く出かけ、夜遅く帰ってくる父が、息子との接点が少ないことを憂い、用意してくれた交換日記の中で書いた物語こそが、きっとわたしの処女作だった。
内容はよく覚えていないけれど、自分が主役の、子供らしい無茶苦茶で行き当たりばったりな話だったはずです。学校でイジメられていた私にとっては、ある意味、それは逃避だったのかもしれないけれど。
でも、父親はそれに毎回感想を書いてくれて、わたしはそれがとても嬉しかった。

どうして、交換日記という閉じた世界の中で、読み手が父親しかいないという状況で、幼少の自分が「物語を創作したい」と思ったのかはよく覚えていないけれど、父親が感想を書いてくれたこと、それがとても嬉しかったことは、今でも良く覚えています。

それから何年か過ぎて、13〜4歳ぐらいの頃、まだ液晶画面が3行ぐらいしか表示できないワープロという機械に出会ったわたしは、その機械が魔法の箱に思えて、欲しくなり、15歳でバイトして購入しました。愛しい最初のパートナーは文豪ミニでした。白黒液晶の憎い奴だった。

「なければ探そう」「探してなければ作ろう」という想いが、大抵の行動の出発点である自分にとって、文章を書く、ということは「お話が書きたい」という、ある意味ではすごく漠然とした気持ちがスタートでした。
そしてそれは20年以上経った今でも、たぶん変わっていない気がします。
読んでくれる人がいること、感想をいただけること、読んで楽しいと言ってもらえることが自分にとって至上の喜びであることも、変わっていません。

そこに山があるから――――なんて言葉もあるけれど、だらだらしているように見えて、明確な動機がなければ、わりとなにもしない自分が(「何となく」とか言いながら散歩するにしたって、きっと空が見たかったり野良猫に出会いたかったり、美味しいケーキ屋を見つけたかったりするから)それでもずっと続けてきた、文字を書くということは、やっぱり、自分にとっては掛け替えのない魅力ある事なのだろうと思います。

なんでこんな事を書いたかといえば、先日「水瀬さんは文章を書くのがつらいとか思ったことはないですか?」と、ある方に聞かれたからです。
その時は気分というか、思いつくままに答えてしまったけれど、改めて少し考えてみると、こんな感じになりました。……これで答えになるといいけれど。

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topページのおしらせでもお伝えしていますが、5/1に開催されるドリパ東京のMOONSTONEブースにて「妹ぱらだいす! おやすみ前に妹にヌいてもらうCD・小春編/日和編/みちか編」が発売されます。
これは「妹ぱらだいす!」の発売時、amazonさんとソフマップさんの予約特典として好評いただきました「おやすみ前にヌいてもらうCD・綾編/理央編」の「小春編/日和編/みちか編」とでもいうべきもので、前回と同じく、伊東ライフエロプロデューサー監修のもと、水瀬がシナリオを担当させていただきました。
商品説明によれば、74分みっちり収録されているようです。みっちりエロだよ、やったね。

さらに、この雑記でも良く話題として取り上げる「MOONSTONE裏放送局」のテーマソングを収録した「ウラテーマ」もあわせて発売されます。こちらのCDでは、水瀬は新しいテーマソングの作詞原案させていただいてます。当日は歌唱担当のみるくさんがCD売りの少女をしているという噂、というかご本人がブログでそんなことをおっしゃってました。生みるくだよ、やったね。

他にもトークショウや新作を含めた諸々のグッズ販売などがありますので「妹にヌいてもらいたくてしかたがない」という不眠症のお兄ちゃんや「見つめないで欲しいよの2番の歌詞ってどうなってんの?!」という裏リスナー、さらには「プリンセスエヴァンジールはなんて省略すればいいんだぜ」と思っているエロゲーマーの方々は、5/1は東京ビッグサイトに集まっちゃえばいいよ、やったね。

なお、詳しい情報は、下記バナーをクリックしてご覧下さい。


(c)MOONSTONE

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毎回一枚ずつ画像が添付できるんだから無駄にしないぜ! ということで今日はこの前撮影してきた鴨。鴨可愛い。くそう、やつらなんであんなに可愛いんだ。眺めてたら30分ぐらい経ってた。
これからツバメが増える季節なので、やつらにも時間を吸い取られないように気をつけないといけない。あの独特の愛らしい鳴き声が聞こえて上を見上げて前方不注意で電柱とか停車中の車にぶつかるとかも避けなくちゃいけない。

危険な季節がやってまいりました。

タイムリープ
2011.4.1[Fri]
黒9「ここは俺が黒8と重なるべきだ」
赤7「いや、セオリーではないが、ここは私に任せて欲しい」
赤A「それよりもボクをなんとかしないと、次のターンで黒Qが重なるよ!」
赤6「糞ッ! 5がいないせいで、4から1までの奴らと連絡がつかねぇ!」

そんな熱きトランプたちの声が聞こえるゲーム、それがスパイダソリティア(OSにくっついているので無料であそべる)でございます。
スパイダソリティアというのは、配られたトランプのカードをルールに則って数字順に重ねていき、AからKまでの13枚を揃えて場から取り除いていく、という行動を繰り返すゲームです。全部カードを取り除くことが出来たらクリア。

で、ツイッターでも呟いたけど、最近スパイダソリティアが好きです。

理由はいくつかあるけれど、将棋や囲碁などと違って一人で遊べること、適度に頭を使うので自分の脳みそがどんぐらい活発に動いているかを知るのにも役に立つ部分もお気に入り、なわけですが、もっとも好きな理由というのが、なんというか、たぶん変わっています。変わり者です。

それは「未来を変えてクリアを目指すことができる」というもの。

コンピュータゲームのスパイダソリティアは、「アンドゥ(一手戻す)」という手段と「ゲームをやり直す(同じ配置で最初からプレイする)」という要素を組み合わせる事によって、手詰まりになったプレイをやり直すことができます。
「えー? なんかそれって卑怯くさくね?」
「ゲームブックの指栞で元に戻すのと一緒じゃね?」
なんて思われる人もいるかもしれませんが(水瀬も最初はわりとそんな感じでした)しかしながら、これを踏まえた上で遊ぶスパイダソリティアというのは、いってみれば「タイムリープ」と同じ事なわけです。

ゲーム終盤まで進み、どうやっても手詰まりになった状況で「ゲームをやり直す」を選んで最初からプレイをする=未来の情報を得た状態で、過去に戻る、ということ。

「さっきはこの赤8を右の赤9に重ねたことで、その後のカード配りで黒Kが来てしまったから一気に旗色が悪くなった。ここはあえて左の黒9と重ねてみよう」
「1回目のカード配りで、右2列目に赤Kが重なるので、心苦しいけど右2列目は諦めるしかないな」

といったように「どのカードの裏には何が配置され、カード配りでは何が配られるのかが分かっている状況でのプレイ」というのは「どこになにがあるのか分からず、カード配りで何がくるかも当然分からない」初回プレイとは、まったく性質が異なるゲームになります。

スパイダソリティアというゲームには、それがゲームであるがゆえに、一応セオリーみたいなものがあるわけですが、カードの配置はランダムなので、必ずしもそれが正しい=セオリー通りにやればクリアできるわけじゃありません。
見た目楽勝な気がした初期配置で後半でグダグダになることもあれば、いきなりKが3枚見えててちょっとキツそうな初期配置があっさりクリアできることもある。

「1回目はセオリー通りで失敗した。じゃあ2回目は違う手にしよう」
「さっきは赤8がないせいで手詰まりだった。カード配りでも出てこなかったということはどこかに埋まっているはずだから、早い段階で掘りだそう」

と、情報を得た状態で、こんなふうに考えながら、1手戻してみたり、時には最初からプレイし直すことで、より多くのカードを揃えて、場から取り除く。
そこに「閉じ込められたカードたちを、タイムリープの能力を使ってを救い出す」というドラマを見いだしてしまった時から、スパイダソリティアは私にとって面白いゲームになってしまいました。あらやだ、変な思考。

「あのとき、ああしていれば」
「さっきの行動をやり直せたら」

それは現実では絶対に叶わぬことだし、叶わないからこそ、考えてしまうのかもしれません。けれど、スパイダソリティアの「アンドゥ」と「ゲームをやり直す」は、それを叶えてくれます。
しかし、情報を知っていたからといって、それだけでクリアできるかといえば、また違う手詰まりになってしまう可能性は当然ある。
「時をかける少女」にも、なんかそんなシーンがあったよなぁ、なんて。

もちろん、1回目のプレイで先を読み、あらゆる重ね方を頭の中で組み合わせながらクリアするのも楽しいし、きっと本来はそっちが本当の遊び方なんだとは思いますが、ゲームは遊び手側が与えられたルールのなかで面白さを見いだしちゃってもいいと思うのです。
マインスイーパーや普通のソリティアもいいですが、スパイダソリティアも、きっとお使いのPCのスタートメニューの「ゲーム」フォルダの中に入っていると思いますから「やったことないや」という方は、よければ一度遊んでみてはいかがでしょうか。
アンドゥと最初からやり直すを駆使したとき「未来を知っているからこそ感じるもどかしさ」というものが、少し味わえちゃうかも知れません。

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