2008年06月の日記

■ 普通にびっくりしたこと
2008.06.29
自分の人生に影響を与えた、という意味では間違いなくベスト10以内に入るであろう漫画「ここはグリーンウッド」が昨今の漫画原作ドラマ化の影響なのか、実写化されるということを、テレビCMで知って夜中だというのに素でびっくりして叫びそうになりました。

http://www.greenwood-tv.com/index.html

公式サイトは上記から。

この漫画に出会ってなかったら、やおい(BL)というジャンルに対して深く踏み込むこともなかっただろうし、那州雪絵の漫画を読み続けることもなかっただろうし、花とゆめを購読することもなかっただろうし、出会わない人がたくさんいたし、つまりはいまの自分の感性にたどりつかなかった――――そのぐらい、思い入れのある作品です。

自分は、この作品が好きな人とは相性が良い。そう断言できます。

女性誌掲載作品のわりに男性ファンが多いというのも納得出来る話の作り方、ギャグとシリアスのバランス、心理描写の巧みさ。
いま読んでもこの作品でしか得られないものがあると思います。

■ 境界線
2008.06.25
純情ロマンチカ、という作品がありまして。これはいわゆるボーイズラブなんですが、これをアニメ化したものが現在テレビで放映されていています(地方によってはやってないかもしれません)

「地上波で男同士の恋愛が見れる時代になったとはなぁ」

なんて思いながら、普通に楽しんでいたんですが、他の男性に聞いてみたら、試しに見てみたけどダメだった、合わなかった、キツかった、なんていう意見がけっこう多い。
で、どうも、多くの男性にとって「ボーイズラブは受け付けないジャンル」だってことが分かって、今更ながら自分の垣根のなさというものを自覚したりとかしました。

どんな切っ掛けだったのかは、もうすでにおぼろげにしか覚えていないほどにささいなものですが、自分が本格的に小説を書き始めた直後というのは、自然と女性同士の恋愛話を多く書いたり読んだりしていました。
で、それと時期を同じくして、男同士の恋愛話も書いたり読んだりしていたんですよね。
当時はやおい、なんて呼ばれ方がポピュラーだった気がします。

そういう下地があるから、なのかは分かりませんが、わたしにとって恋愛というものに性別という要素は重要ではない――――というか、性別によってなにかが変化することはないみたいです。
昔はそうでもなかったんですが、ここ数年はとくに、そういった境界線みたいなものが自分のなかにあんまりない。

たとえばさっきでいうところの、純情ロマンチカを見ているとき、男が男を好きになる気持ちというものを理解出来るし、仮に自分が似たような状況だった場合、絶対に相手を好きにならない、という断言は出来ません。
同じように、女性同士の恋愛話を読んでいるときに、登場人物の心理的な葛藤に共感することも結構あります。

「男女ペアで子孫繁栄」がDNAに刻まれている本能だとするのならば、その境界を越えて誰かを好きになる気持ちは純愛だろう、という想いはわりと根強くもっている感覚です。

そういう意味で、男女の恋愛も、男同士の恋愛も、女同士の恋愛も自然体で見ることのできる自分は、境界線というものがないんだろうなぁ、なんて改めて思ったり。

なんでこんなことを改めて意識したかといえば「それは珍しいと思うよ」と言われたからなんですけれども。


――――もし仮に、明日突然、身近な同性から好きだと告白されたとしたら。
その気持ちに応えるかどうかはともかく、それを嬉しいと感じることができるかどうか。

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